あべこうじおめでとう!!!

R−1グランプリ2010決勝の感想です。
まず、結果から書いてしまいましょうか。
左から順位(登場順)・名前・得点(ファイナルは審査票数)です。


1stステージ
1(7) なだぎ武ザ・プラン9)661点
2(9) あべこうじ 658点
3(8) エハラマサヒロ 655点
4(5) 川島明麒麟) 645点
5(3) いとうあさこ 641点
6(4) グラップラーたかし 639点
7(2) バカリズム 630点
8(6) 我人祥太 628点
9(1) COWCOW山田與志(敗者復活)627点


ファイナルステージ
1(2) あべこうじ 6票
2(1) エハラマサヒロ 1票
3(3) なだぎ武 0票


正直に言ってしまいます。
非常に申し訳ないのですが、なんだか期待はずれでした。
見ていていろいろ気になってことがあるので書いてみます。

  • 観客の客層がコンテストに向いていない。

サバイバルステージの時も感じてましたが、若い女性ばかりしかいないんではないですか?
他にいたとしても、そこばかり目立ってしまいそんな印象を強く持ってしまいます。
今回は審査員が評価するため観客が直接審査に影響を与えるということはないでしょうが、場を作る上で大きな構成要素となっているのは明らかです。
サバイバルステージも観客層が違えば結果が変わってきているんじゃないかとすら思います。
多すぎる拍手に軽い悲鳴(特に我人さんの時)、芸人さんのネタを見る中であまり気分のいいものではなかったです。

  • 結局順番?審査員はこれでいいのか?

終わってみれば後半に出てきた3人がそのまま決勝に残り決まったという構図。
どうしてもこういったコンテストものにありがちな順番は後半有利の概念を打ち崩せてない気がします。
もちろん順番が運で、それも含めたコンテストであることはわかっているつもりです。
ただ、場が盛り上がってきてその影響が強く出ている印象を受けます。


また、審査員にも個人的に残念な点がいろいろ。
全体的に点数が高すぎるでしょう。
正直トップバッターから90over(特に太平サブローさんの97点)はないでしょう。
上の幅が少なすぎやしませんか?
基準なんですからもう少し低く設定していたほうが、後の審査に幅を持たせることが出来ると思うんですけど。
そういった方々は、得点の増減の幅も狭く審査になっていないと感じました。
正直誰でも出来るんじゃないか、とさえ印象を持たせてしまうのは今回その傾向が強く出たからだと思います。
板尾さんの評価に賛成・反対わかれると思いますがこれくらい色濃く自分の評価を出してくれる人のほうが納得できます。
このくらいの個性はが許されてもいいでしょう。


いろいろ不満・残念な点はありますが芸人さんたちを責めることは出来ません。
優勝したあべこうじさんにはおめでとうと、そして出場した他の芸人さんにはお疲れ様といいたい。
今回の中ではあべさんが抜けていたかな、優勝も納得です。
マイク1本で笑わせる、完全に話術だけに頼ったシンプルだけに難しいピン芸スタイルというものを見せてもらいました。
6回目の決勝でついに優勝、喜びもひとしおでしょう。
男泣きに少し感動しました。
こういったキャラや効果音といったものに頼らない、シンプルなピン芸が評価されたことは嬉しく思います。
来年は先ほど上げた個人的な不満点等が少なからず改善されている形で大会を見たいですね。
今年がなんだか不完全燃焼だっただけに期待します。


ちょいと愚痴ですが、我人祥太さん面白かったんですがねぇ。
自分の中では大きな笑いも取れていたので決勝は硬いと思ったのですが・・・。
ブラック過ぎたんでしょうか、もっと得点が伸びてもいいと思ったのは自分だけじゃないと信じたい。
また、COWCOW山田與志さんがほとんどサバイバルステージのネタを使いまわしてきたのががっかりでした。
決勝はもちろん違うネタがあったんでしょうけど。
忙しく時間がないのもわかっていますが別のネタで勝負してほしかったですねぇ。